英詩と日本詩人北星堂書店, 1983 - 503 sivua |
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Sivu 95
... かげいわが身を納れよかくばかりおほなみ愁ひはさわぐ激浪のやみがたくしてすべぞなきゆくへ鶏よ行方遠からむ消え去るかげを惜しめどもうましおばま可怜小汀のいづかたをな汝が恋ふとしも知らざりきおもひはつきずある夜またうしほ夢に潮の流れ来ておほう ...
... かげいわが身を納れよかくばかりおほなみ愁ひはさわぐ激浪のやみがたくしてすべぞなきゆくへ鶏よ行方遠からむ消え去るかげを惜しめどもうましおばま可怜小汀のいづかたをな汝が恋ふとしも知らざりきおもひはつきずある夜またうしほ夢に潮の流れ来ておほう ...
Sivu 296
... かげ汝はかげろふの影なれど,ひとたいにし人とて誰が世かは,かげそのかげろふの影ならぬ。朝がほよりも疾く起きて,寐まちの月のふくるまで,ひとひ一日をながくいそしまば、つかわざ二日の業もなりぬべし。ときはなる世のあればこそ,ときはなる名のありも ...
... かげ汝はかげろふの影なれど,ひとたいにし人とて誰が世かは,かげそのかげろふの影ならぬ。朝がほよりも疾く起きて,寐まちの月のふくるまで,ひとひ一日をながくいそしまば、つかわざ二日の業もなりぬべし。ときはなる世のあればこそ,ときはなる名のありも ...
Sivu 418
... かげに,かすかにさせる草のいほ。夕かげしくなりゆけば,魂迎ふとやむぐらふのいぶせき庭におりたちて,をがら苧殻をりたくたわやめは,立のぼりゆくけふりにもまがへし人やおぼゆらん,たえぬなみだのさしぐみに,あやめもしらぬ袖のうへ。わが子はぐゝむ ...
... かげに,かすかにさせる草のいほ。夕かげしくなりゆけば,魂迎ふとやむぐらふのいぶせき庭におりたちて,をがら苧殻をりたくたわやめは,立のぼりゆくけふりにもまがへし人やおぼゆらん,たえぬなみだのさしぐみに,あやめもしらぬ袖のうへ。わが子はぐゝむ ...