英詩と日本詩人 |
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Sivu 73
こと言なくて、涙もて言なくて、涙もて、なかば気も心もなえて,いくとせ幾年をわかれわかれにこのふたり別れたる時,汝の頬は青く、冷たく、くちづけひえ接吻は冷まさりけり。かの時こそこの時にかねかなしみを豫て告げけめ。朝露は冷やかにぬかわが額の上 ...
こと言なくて、涙もて言なくて、涙もて、なかば気も心もなえて,いくとせ幾年をわかれわかれにこのふたり別れたる時,汝の頬は青く、冷たく、くちづけひえ接吻は冷まさりけり。かの時こそこの時にかねかなしみを豫て告げけめ。朝露は冷やかにぬかわが額の上 ...
Sivu 136
里鍛冶ロングフヘロー原作宮崎湖処子訳いとひろき栗の樹の下に里の鍛冶廬の立ちにけり。鍛冶の男はたけたかく骨たくましく手も肥えてつ、かひなつよき腕はくろがねのなな索も綯ふべく見えにけり。髪はかしらに結ばほれ、面はあかくなりにけり。
里鍛冶ロングフヘロー原作宮崎湖処子訳いとひろき栗の樹の下に里の鍛冶廬の立ちにけり。鍛冶の男はたけたかく骨たくましく手も肥えてつ、かひなつよき腕はくろがねのなな索も綯ふべく見えにけり。髪はかしらに結ばほれ、面はあかくなりにけり。
Sivu 341
拾ひし木々を積み上げぬ潮風さむし身に沁めばわらべの小枝をりそへてたき火いそぎぬあやにくにひろひし木々はうるほへりかたみに吹けど煙たちたばしる涙ふきあへずひまかたみに笑ふ際くれてかはたれ時となりにけりゆふぞら晴れて星一つ影をさやかに映す ...
拾ひし木々を積み上げぬ潮風さむし身に沁めばわらべの小枝をりそへてたき火いそぎぬあやにくにひろひし木々はうるほへりかたみに吹けど煙たちたばしる涙ふきあへずひまかたみに笑ふ際くれてかはたれ時となりにけりゆふぞら晴れて星一つ影をさやかに映す ...
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