英詩と日本詩人 |
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Sivu 86
わが内をのみ見る服は光にこそ外の,この世のものにも甚く悩みてそこを逃れけれ,いかで暗の中にわが敵を見ん。暗を厭らは己れが幼かりしときのみ,光りの中に敵を得てしより暗は却われを隠すに便あるのみ。今己れが友なる暗に己れの閉ちくちたりし眼を円く ...
わが内をのみ見る服は光にこそ外の,この世のものにも甚く悩みてそこを逃れけれ,いかで暗の中にわが敵を見ん。暗を厭らは己れが幼かりしときのみ,光りの中に敵を得てしより暗は却われを隠すに便あるのみ。今己れが友なる暗に己れの閉ちくちたりし眼を円く ...
Sivu 445
ひとやそらきたつげかなりひとやまことたゞ何心なく春は待ちわぶる思ひする,余は獄舎の中より春を招きたり,高き天に。遂に余は春の来るを告られたり、常に!鉄窓の外に鳴く驚に!知らず,そこに如何なる樹があるや?梅か?梅ならば、香の風に送らる可きに。
ひとやそらきたつげかなりひとやまことたゞ何心なく春は待ちわぶる思ひする,余は獄舎の中より春を招きたり,高き天に。遂に余は春の来るを告られたり、常に!鉄窓の外に鳴く驚に!知らず,そこに如何なる樹があるや?梅か?梅ならば、香の風に送らる可きに。
Sivu 446
きたあううつおもひなかばめぐみ第十六鶯は余を捨て去り余は更に快鬱に沈みたり,春は都に如何なるや?確かに,都は今が花なり!斯く余が想像中央に久し振にて獄吏は入り来れり。遂に余は放されて,大赦の大慈を感謝せり。門を出れば,多くの朋友,集ひ, ...
きたあううつおもひなかばめぐみ第十六鶯は余を捨て去り余は更に快鬱に沈みたり,春は都に如何なるや?確かに,都は今が花なり!斯く余が想像中央に久し振にて獄吏は入り来れり。遂に余は放されて,大赦の大慈を感謝せり。門を出れば,多くの朋友,集ひ, ...
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