英詩と日本詩人 |
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Sivu 276
そこな乗たる駿馬をば早う下りてたべ下りてたべ。もしや早う下りたなら,一千度はおろかなことあの蜜のよな御礼をば,きっと御身にいたそうもの。こ>には毒蛇もいぬそうな,さアちやツとこ>へ来て早う座ったがよいほどに,エ、御身は「キッス」といふ字来が ...
そこな乗たる駿馬をば早う下りてたべ下りてたべ。もしや早う下りたなら,一千度はおろかなことあの蜜のよな御礼をば,きっと御身にいたそうもの。こ>には毒蛇もいぬそうな,さアちやツとこ>へ来て早う座ったがよいほどに,エ、御身は「キッス」といふ字来が ...
Sivu 277
駿馬は彼方を眺めやり,牝馬に向ひてゲけば,牡馬も是方にき返す,返す声さへ高慢のすねて見せたる牝馬の意地,張り通すとにはなけれども,言ひ寄る駿馬の恋を蹴り,鼻にあしらふ不挨拶。かくと見るより千里の駒も,世を憤る仙人のすねたる如くしほしほと, ...
駿馬は彼方を眺めやり,牝馬に向ひてゲけば,牡馬も是方にき返す,返す声さへ高慢のすねて見せたる牝馬の意地,張り通すとにはなけれども,言ひ寄る駿馬の恋を蹴り,鼻にあしらふ不挨拶。かくと見るより千里の駒も,世を憤る仙人のすねたる如くしほしほと, ...
Sivu 453
こだい海の主宰を自称せる,さしも巨大の軍艦も,汝より見なばたはむれにて風の雪吹に似たるべし。トラフェルガルの分取もスペイン国の艦隊も汝が底ふかくきえうせぬ。」ぶんどりなれそのかみぶだろ浜辺にたてる帝国は汝をのこして変りゆく。
こだい海の主宰を自称せる,さしも巨大の軍艦も,汝より見なばたはむれにて風の雪吹に似たるべし。トラフェルガルの分取もスペイン国の艦隊も汝が底ふかくきえうせぬ。」ぶんどりなれそのかみぶだろ浜辺にたてる帝国は汝をのこして変りゆく。
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