英詩と日本詩人 |
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Sivu 169
詩人は「妖かざるの記」で「テニソンのイン・メモリアムを少しく読みて多く思ひ付く。実に然り,愛!をして或人を愛せしめよ、凡ての人を愛し得るならば、如何に吾が霊の声を聴き得ペきぞ。日く不死!」と明治 27 年 7 月 16 日朝記し ...
詩人は「妖かざるの記」で「テニソンのイン・メモリアムを少しく読みて多く思ひ付く。実に然り,愛!をして或人を愛せしめよ、凡ての人を愛し得るならば、如何に吾が霊の声を聴き得ペきぞ。日く不死!」と明治 27 年 7 月 16 日朝記し ...
Sivu 170
君逝きて、吾一度泣きぬ今は如何に,あ今は如何に君逝きてまだ一月を経ず吾が心すでに君を忘れんとす吾また君を思はざらんとす天も地も不思議の命もせつな君と別れし刹那こそいと怪しくも思ひしが今ははや何の不思議も消えにけり霊なる君よ迷家にあらん吾 ...
君逝きて、吾一度泣きぬ今は如何に,あ今は如何に君逝きてまだ一月を経ず吾が心すでに君を忘れんとす吾また君を思はざらんとす天も地も不思議の命もせつな君と別れし刹那こそいと怪しくも思ひしが今ははや何の不思議も消えにけり霊なる君よ迷家にあらん吾 ...
Sivu 445
ひとやそらきたつげかなりひとやまことたゞ何心なく春は待ちわぶる思ひする,余は獄舎の中より春を招きたり,高き天に。遂に余は春の来るを告られたり、常に!鉄窓の外に鳴く驚に!知らず,そこに如何なる樹があるや?梅か?梅ならば、香の風に送らる可きに。
ひとやそらきたつげかなりひとやまことたゞ何心なく春は待ちわぶる思ひする,余は獄舎の中より春を招きたり,高き天に。遂に余は春の来るを告られたり、常に!鉄窓の外に鳴く驚に!知らず,そこに如何なる樹があるや?梅か?梅ならば、香の風に送らる可きに。
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